UNCLEおじさんの言いたい放題

3月号ハードディスクレコーディング

 毎日寒い日が続きますが皆様は如何お過ごしでしょうか?今私の住む栃木は赤城おろしが吹き捲くり超寒いうえに2、3日前から花粉も吹き捲くり顔がでれでれになってます。
 日音協セカンドCDの選考会も終わり、いよいよ製の段階に入りました。
 今回はそのこぼれ話しと製作秘話(おおげさな!)等を少し。
 私の担当は9曲あったのですが、そのうちの4曲が目出たく(?)採用になりました。
 その4曲の中には普通の作り方でないものが何曲かあります。
 普通でない作り方とは必要に迫られて始めたHDR(ハードディスクレコーディング)によるものです。
 HDR とは何?ひとくちにHDR と言っても色々な形があります。
 コンピューターベースの物、単体のレコーダー物。つまりデジタル録音するものを一口にHDR と現在では言っています。
 ハードディスクレコーディングとは読んで字のごとくPCのハードディスク(コンピューターの記憶装置です)にレコーディングしてしまうことですが、単体レコーダーの場合は記憶するものがハードディスク以外にMD、MO、ZIP、ビデオテープ、と色々ありますが、記憶するものによって使い勝手が違ってきます。
 各々一長一短で、テープを利用したものは最初から聞くためには巻き戻ししなければならないのに対して、ディスクのものは一瞬で頭に戻ります。
 逆にディスクのものは容量が限られていて通常では5曲ぐらい録音すると一杯になり、新しく録音するためには古いデータを他の記憶装置に退避させなければなりません。
 ディスクでもMD、MO、ZIP 等は入れ替えが聞きますから、その点は楽です。
 デジタル録音と言うと音のよさ、みたいなものがよく言われますが、HDR の場合はそれに加えて編集性の手軽さです。
 テープ媒体の物はあまり編集製はよくありませんが、ディスク媒体の物はトラックの入れ替えやカット、コピー、ペーストはもちろん、PCベースになると音を微妙に前後にずらしたり、ピッチの変更もできます。
 つまりリズム音痴、音程音痴も直してくれる訳です。
 今回は流石に音痴補正はしませんでしたが、2年前に録音した全逓音協の伴奏に1年前に録音した全逓音協のコーラス、そして昨年録音した関東ブロック合宿のコーラスをPC内で重ねています。
 伴奏は一発録りでしたので問題ないとして違う時期に録ったコーラスは揃っていないとおかしいので、各々を自然な形になるように少しづつずらしてミックスしてあります。
 いわば時空間を超えた共演といったところでしょうか。
 採用にはなりませんでしたが、歌手が遠くに住んでいて伴奏陣と一緒に録れない曲等は、伴奏をテープに納め、歌手に送り、ヘッドフォンで伴奏を聞きながら自分の歌を別のテープに録音し、送り返してもらい合成しました。
 もう紙面が一杯ですね、次回も日音協セコンド CDこぼれ話しで・・・
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