UNCLEおじさんの言いたい放題
若者気質
貧乏暇なしの筆者ですが現在は昔懐かし労働歌 CD製作にいそしんでいます。
マスタリング等していて思うのですが最近では殆ど歌わなくなった「労働歌」も改めて聞くといいものですね。
血湧き肉踊るというか。昨今の不況で企業の業績が下がる一方で知らず知らずの内に労働条件も悪化しているような気がします。
ひょっとしたらまたもとの労働暗黒時代に戻ってしまうかも。
そうなるとこの一連の労働歌も復活して巷を賑わすのでしょうか?
ひょっとしたらはさておいてこの労働歌ミックス、結構よくできています。
歌がしっかりしているのは力強い楽曲のせいだとも言えますが、歌い手の意識も歌の内容と当時の状況が合致していた。というのがその理由でしょう。
特筆すべきは伴奏で、時代的に打ち込み等なく生の一発録音にもかかわらず、非常にリズムがしっかりしていて今の日音協の演奏家達にも是非聞いてもらいたいですね。
特にスリーリズム(ドラム・ベース・ギター或はピアノ)がしっかりするどころか単に伴奏に留まらず、しっかりと個々の楽器という物を主張しているのが印象に残りました。
さて、後半は一面の心象と同じような記事になりそうですが、我が家でとっている地方紙で「若者気質」なる記事が目にとまりました。
芹沢俊介さんの記事で新しく「自己領域」という言葉をつくり、その手ごたえを知ろうとあちらこちらで使ってみたら、割といい感触で、若者達の行動様式が理解できたというもの。
「自己領域」とは何か?というのはさておいて高校生の友達の逸脱行為をめぐる規範感覚の調査では、他人の物を無断使用、カンニング等は「イヤな感じ」,学校で禁止のアルバイト、ピアス等は「あまり気にならない」というもの。
そして「イヤな感じ」と「あまり気にならない」との境目はどこなのか?
それは侵入的であるか否か、ということになるそうで、つまり自分の領域に侵入してくるものが「イヤな感じ」ということらしい。
全部があてはまるかは疑問だが社会に於いて他人に迷惑をかける行為とかなりの部分でダブルということはまんざら「今の若い者のは・・・」と揶揄する程の物でもないなア、と感じてひとまずは安心ですが。
もうひとつの一面としてたとえばおじさんの説教等も「自分の領域に侵入」=「イヤな感じ」と、とらえられてしまうと我々としては大いに困るわけでして。
我が社の合宿にしても音楽祭にしても近年は若い参加者が多く、しかも全くの初心者というのはまれで多少なりとも腕に自信の若者が集まることが多いので、その度ごとの対応は相当難しいものがあります。
最初に多少無理してでも相手を飲む。つまり音楽的じゃなくてもいいからパフォーマンスを披露してある程度認めさせないと「言うことを聞いてくれる」=「説教」という図式が生まれてきません。
これを迎合ととるか戦略ととるかはみなさんの考え方次第ですが、組合運動等でも一筋縄ではいかないのが現状じゃないでしょうか?
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