UNCLEおじさんの言いたい放題

デジタルビデオその3

 正月休みと言うことで2ヶ月ぶりの「いいたい放題」です。
 デジタルビデオで3回も引っ張ってしまいましたが、今回で一応の完結と言うことで・・・
 私は元々写真が趣味でもビデオが趣味でもなかったのですが、ずーっと音楽をやってきていわゆる音だけの発表(テープやCD)というものに限界を感じていました。
 もちろん誰が聴いても中身がすばらしければ音だけでもいいのでしょうが・・
 音楽性だけで最高の物を発表できればこれにこしたことはないものの、我々ではおいそれとはいかないものでして。
 また、過去に優れた方々が沢山いましたが、それは音楽性もさることながらコンサート等、いわゆるヴィジュアルをも加味した印象によるものが多かった思います。
 そこでマスコミでは常套のヴィジュアルを加味した発表、いわゆるミュージックビデオというものに目をつけた訳です。
 ところがこれはお父さんの運動会ビデオほど簡単ではありませんでした。
 まずミュージックビデオというからには演奏そのものの出来がCD並でなければ成り立ちませんし、音質もそれなりの物を要求されますので、ビデオカメラで映像と一緒に取り込んだ音では満足のいく音にはなりません。
 ということでCDにするような演奏・録音・ミックスが必要になります。
 つまり、映像と一緒に録った音と演奏だけしっかり録った音を差し換える訳です。
 これはなかなか難しいものがあって一番手っ取り早いのはしっかりと演奏のみを録音し、それをビデオの音声ラインに録音し、映像はそれにあわせていわゆるクチパクで演奏のかっこだけをビデオに録る、というのも方法です。
 しかし我々レベルではこのクチパクが意外と難しくてなかなか音と映像が合いません。
 音そのもののスピードを変える訳にはいきませんので映像の方のスピードをこまめに調整する訳ですけど、これがなかなかめんどっちいです。
 もうひとつはひとつのカメラアングルだけでは退屈な映像となってしまうのでできれば色々なカメラアングルが欲しくなります。
 たとえばギターソロ場面ではフレットのアップ等も欲しいですし・・・
 テレビ等では一度に何台もカメラを回してアングルを切り替えていく訳ですけど、カメラも人手もない現状ではそれもなかなかできず、一人のカメラマンが1台のビデオでということになると同じ演奏を何回もやってもらって場面をつくっていくしかない訳です。
 そして何本もの映像をコンピューターに取り込み、合成編集していく訳なんですが、お高い編集ソフトを使えば何トラックも扱えるのですが、前々号で紹介した編集ソフトは一度に扱える映像ラインはひとつしかありませんので場面合成が非常に難しいです。
 こうして苦労したミュージックビデオを試験的に近々発表しようと思いますのでその時はよろしくお願いします。
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