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薬師岳=やくしだけ(1645m)       

岩手県主体に、東北百名山・一等三角点・日本の山1000の中から選定した山を、8日間かけて歩いてきました
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薬師岳
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岩手県 2006.05.27 単独 マイカー 薬師岳 三等三角点 地図 早池峰南東
コース 小田越登山口(13.00)---薬師岳(14.05-14.15)---小田越登山口(15.00)
薬師岳山頂と早池峰山

≪東北百名山・日本の山1000≫

薬師岳登山口は早池峰山登山口と同じ小田越で、これが3回目、迷うことなく到着。小田越は駐車禁止で車は止められない。少し東側へ下って路肩の広い場所が駐車場代わりになっている。ここへ車を止めて出発する。

天気は回復して青空が広がってきた。早池峰山も全容を見せている。
早池峰山と反対側の登山道へ入る。木道を少し歩くと早くも残雪が出てきて不安がよぎる。男女の二人連れが下ってきた。様子を尋ねると残雪の登りになるらしい。ルートファインディングしながらの登りで、山頂まで2時間ほどかかったらしい。二人の足跡があるからそんなに時間はかからないだろうというアドバイスに勇気を得て足跡を追うことにする。

しばらくは夏道が現れたりしたが、そのうちに完全に残雪の世界に変わった。足跡ははっきり残っていてほとんど戸惑うことはない。ときどきわかりにくいところでは立ち止まって見回すとすぐに見つけることができる。長い残雪登りが終ると傾斜が緩んで巨岩帯へと様相が変わる。このあたりが8合目という感じですでに森林限界、背後には早池峰山の大きな図体が横たわっている。岩の上を伝ったり、間をすり抜けたりして登って行く。
今日はそこそこ歩きでのある山を2座登ったあとだが、疲れもあまり感じないし足は快調に前に出てくれる。5日目にして体が山登りのリズムに合ってきたのかもしれない。
登りついた稜線は薬師岳西方の雨量観測計のあるところで、三角点ピークは稜線をさらに東へ向かったところに見えていた。休まずに三角点へ向かう。イワウメが群落を作っているが花期にはまだ早い。植生もミヤマシャクナゲ、ミヤマハンノキなど中部地方なら2000メートル以上の標高のものだ。雨量観測計から10分もかからずに薬師岳山頂に到着。
目の前の早池峰山は何とも大きく、山襞には縦縞模様に雪が残っている。
10分ほど早池峰山の姿を惚れ惚れと眺めてから下山にかかった。足跡はそのまま残っていて、何回か立ち止まって確認する場面はあったが、問題なく小田越まで下ることができた。

残雪の薬師岳をものにした満足感で、明日登る予定の紫黒森山に近い『紫波道の駅』で車内泊するため、県道25号線の山越えで紫波町へ向かった。
 
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