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東根山=あずまねさん(928m)       

岩手県主体に、東北百名山・一等三角点・日本の山1000の中から選定した山を、8日間かけて歩いてきました
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岩手県 2006.05.28 単独 マイカー 東根山 一等三角点 地図 志和北東
コース 東根温泉(9.50)---東根山(11.20)---東根温泉(12.20)
東根山一等三角点、激しい風雨

≪東北百名山・日本の山1000≫

東北自動車道紫波ICを出て志和稲荷神社から東根温泉「ラフランス」へ向かう。登山口はラフランス駐車場の奥にあった。親切な登山案内板もあり、山頂まで5000メートルと表示されている。登山口には何台か車を止められるが林道はこの先へと延びている。
「この先へは登山者の車は入らないでください」と表示されていたが、降り出しそうな空模様が気になり、少しでも早く登りたいという焦りから、車を進入させてしまった。しかし気がひけて400メートルほど進んだ林道分岐に車を止めて歩くことにする。

林道が終って山道へと取り付くと木製の桟橋を渡ってじぐざぐに高度を上げて行く。楽な勾配だがその分高度は稼げない。足を速めて登って行くと『一の平』の看板があり、頂上まで2500メートルと記されている。何を勘違いしたのか往復1時間もあればいいと思っていた。それはとんでもない思い違いということに気づく。山頂までの標高差は700メートルもあったのだ。

気を取り直して先を急ぎ、『水飲み場』と『近道』の分岐では当然近道をとる。二人連れの先行者に追いつき、話をしながらしばらく一緒に歩く。『二の平』には山頂まで1800メートルの表示、まだ先は長い。このあたりから樹林が美しくなってきて、やがて山頂まで800メートルと表示されている『蛇石展望台』に着く。ブナ林がことさらに美しい場所だ。展望台と言っても樹木が茂って展望は無理、二人連れと一服したあと山頂への最後の登りにかかるころからついに雨が落ちと来た。本降りにならないよう願いながら足を急かせる。雨は次第に強くなってきた。二人連れが雨支度をしている間に、私はレインウエアの上着だけ着て先に山頂を目ざした。

急登をひとがんばり、飛び出したピークはたたきつけるような強風の出迎えだった。遮るものもない吹きさらしの山頂は、天気さえよかったら大展望が広がっていることだろう。ここが山頂と思ったのに「山頂はこの先」の道標が立っている。えっ、という感じ。とにかくそこまで行かなくては登ったうちに入らない。
北方の三角点へ向かって稜線上の尾根へ入る。シラネアオイがそこここに咲いているが、のんびり愛でる気分ではない。10分ほどで小空間の三角点に到達した。けっこう歩きでがあって、登りだけで1時間30分も要してしまった。乳白の霧の中に一等三角点の標石、それに東根山山頂と書かれた棒杭が立っている。周りは樹木に囲まれていて展望はなさそうだ。
急いで写真だけ撮ると山頂をあとにした。

雨はさらに激しくなって、吹き降りの状態。二人連れは三角点まで来ずに引きかえしたのか姿が見えない。流れと化した登山道を急ぎ足で下って行くと、二人に追いついた。どうやら南のピークまでで引き返したらしい。そのまま二人を追い越して降りつづく雨の中を登山口へと下って行った。

雨でびしょ濡れになった体を登山口の温泉「ラフランス」で温めてから翌日予定の女神山登山口へと向かった。
 
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